着床出血とは?兆候や経血との違いから注意点まで解説 | 新型出生前診断(NIPT検査)のJLab
着床出血とは?兆候や経血との違いから注意点まで解説
妊娠を望む方にとって、「着床出血」という言葉は希望と不安が入り混じるような響きを持つかもしれません。生理とタイミングが重なることも多く、出血があった際に「これは生理?それとも妊娠のサイン?」と悩む人も少なくないでしょう。本記事では、着床出血の仕組みや時期、生理との違い、見極めのポイント、注意すべき症状まで詳しく解説していきます。
Contents
着床出血とはなにか?
着床出血とは、受精卵が子宮内膜にしっかり根を張り、妊娠が成立する過程で起こるごく軽度の出血を指します。精子と卵子が結びついてできた受精卵は、約1週間をかけて子宮まで移動し、着床します。このとき、絨毛と呼ばれる細かな突起が子宮内膜に侵入することで、まれに内膜の血管が傷つき、わずかな出血が起こることがあるのです。
この出血は「妊娠が始まったサイン」ともいえる現象ですが、すべての人に現れるわけではありません。むしろ、着床出血を経験する人の割合はそれほど高くはなく、発生頻度は全体の2~3割程度とされています。
着床出血が起こる時期はいつ?
着床出血が見られるタイミングは、排卵日からおよそ1週間後、つまり妊娠3週目にあたる時期です。これはちょうど次の生理予定日の数日前~前後と重なりやすく、「生理が始まった」と勘違いされることも珍しくありません。妊娠は最終月経の初日から週数が数えられるため、排卵日が妊娠2週目、その約1週間後の着床時期が妊娠3週目となるのが一般的な流れです。
生理予定日と重なる時期にわずかな出血が見られた場合、それが着床出血かどうかをすぐに判断するのは難しいかもしれませんが、他の兆候とあわせて判断するヒントは存在します。
生理と着床出血の違いとは
着床出血と生理の違いを見極めるうえで注目すべきは、出血の期間・色・量・体調の変化といった点です。着床出血は数時間から2~3日で自然におさまることが多く、長くても4日以内に止まります。一方、生理は通常5~7日間続くため、出血期間の短さは大きな違いといえるでしょう。
また、出血の色にも特徴があります。薄いピンク色、または茶褐色のような色調で、経血とは異なり、サラサラとした質感を持つことが多い傾向にあります。生理のように暗い赤やドロッとした血の塊が見られることはあまりなく、ナプキンが不要なほどごく少量の出血で済むこともあります。
着床出血のときに見られる体のサイン
出血とともに軽い下腹部の痛みを伴うこともありますが、生理痛のように強くはなく、むしろ「チクチクする」「お腹が引っ張られるような違和感がある」といった軽度の感覚が多いようです。また、この時期は妊娠超初期にあたるため、眠気やだるさ、熱っぽさ、軽い腰痛などが同時に現れることもあります。
このような体調の変化と基礎体温の推移をあわせて観察することも、妊娠を予測する手がかりになります。通常、生理が来ると基礎体温は低下しますが、妊娠が成立している場合は高温期が継続し、出血があっても体温が下がらないというのがひとつの目安です。
注意したい出血のケース
妊娠初期に出血が見られた場合、すべてが着床出血とは限りません。なかには子宮外妊娠や胞状奇胎、絨毛膜下血腫など、妊娠の経過に影響を及ぼす異常による出血も含まれます。これらは医療機関での早期診断が必要なケースもあるため、「出血がある=着床出血」と自己判断せず、他の症状を伴う場合や出血量が多い場合は必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
また、子宮頸がんやポリープ、筋腫などの婦人科的疾患による出血の可能性もあります。着床出血は自然におさまることが多いですが、症状が長引いたり、繰り返したりするようであれば、一度受診して正確な診断を仰ぐことが大切です。
着床出血後、妊娠検査薬はいつ使える?
着床出血を経験したからといって、すぐに妊娠検査薬で陽性反応が出るわけではありません。市販されている妊娠検査薬は、hCGホルモンという妊娠時に分泌される物質を検出する仕組みになっており、使用の目安は次の生理予定日から1週間後とされています。
つまり、着床出血から数日~1週間経過しなければ、正確な判定は期待できません。焦る気持ちはあっても、時期を守ることが何より重要です。
まとめ
着床出血は、妊娠のもっとも早い段階で現れる可能性があるサインのひとつです。生理と見分けがつきにくい場合もありますが、出血の特徴や基礎体温、体調の変化などを丁寧に観察することで、妊娠の可能性に気づけるかもしれません。
妊娠の兆候に気づいた後は、赤ちゃんの健康状態についても早い段階から知っておきたいと感じる方が多いのではないでしょうか。そんなときに選択肢となるのがJLabの「NIPT(新型出生前診断)」です。
妊娠10週目から受けられる非侵襲的な血液検査で、赤ちゃんの染色体異常の有無を高い精度で確認することができます。母体への負担が少なく、検査実績も豊富なNIPTは、多くの妊婦さんにとって安心の指標となっています。