生理がきたのに妊娠?着床出血と生理の経血の違い | 東京のNIPT検査(新型出生前診断)ならJラボ

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生理がきたのに妊娠?着床出血と生理の経血の違い

2025.1.23

生理のような出血があった場合、妊娠の可能性はないと判断してしまいがちです。
しかし、実は着床出血と呼ばれる現象があり、生理と間違えやすいことがあります。

この記事では、出血の色や量、期間の違いを詳しく解説し、妊娠の可能性を見極めるポイントを紹介します。

出生前診断(NIPT検査)ってなんですか?

NIPT検査とは、妊婦さんの腕からの採血で、おなかの中の赤ちゃんがダウン症などの染色体疾患を持っていないかを高い精度でスクリーニングする検査です。

妊娠10~15週(推奨)に採血・検査可能であり、ダウン症候群(21トリソミー)、 エドワーズ症候群(18トリソミー)、パトウ症候群(13トリソミー)とその他の染色体疾患についてもご希望に応じてお調べできます。

新型出生前診断 - NIPT検査 -
実施可能時期 妊娠10週目以降から検査可能。
検体中に胎児由来cfDNAの割合が十分になる時期から採血を行います。
検査対象 主に21トリソミー(ダウン症候群)、18 トリソミー、13 トリソミーの検査、および性染色体異常、微小欠失、性別判断などのオプション項目を含む検査
精度 21トリソミーに関しては、感度99.9%、特異度 99.9%を実現する検査
結果通知までの期間 検査後、結果が出るまでにおおよそ10~14日かかる
補助制度 陽性時の羊水検査費用補助制度あり
価格帯 93,500円~168,000円

着床出血とは

着床出血とは、受精卵が子宮内膜に着床する際に、子宮の粘膜が傷つき、少量の出血が起こる現象です。
受精卵は、精子と卵子が結びついた後、約1週間かけて子宮へ移動し、子宮内膜に根を張ります。このとき、子宮内膜の血管が傷つくことで出血が発生することがあります。

ただし、着床出血はすべての妊婦さんに起こるわけではなく、発生するのは全体の約20〜25%とされています。
そのため、着床出血がないからといって妊娠していないとは限りません。

着床出血はいつ起こる?タイミングを理解しよう

着床出血のタイミングは妊娠3週目頃にあたります。これは、生理予定日の1週間前から前後にかけて発生することが多く、「いつもより少し早めに生理がきた?」と思われるケースが多いです。

妊娠週数は、最終月経の開始日を0週0日と数えるため、一般的な排卵日(妊娠2週頃)から1週間後が着床の時期になります。
そのため、着床出血は妊娠3週目頃に見られることが多く、次の生理予定日に近いため混同しやすいのです。

着床出血と生理の違いを見極めるポイント

生理と着床出血を見分けるには、以下の点に注目しましょう。

出血の期間

着床出血はごく短期間で収まるのが特徴で、1〜2日程度で止まることがほとんどです。長くても4日以内には出血がなくなります。突然の少量の出血があった後に何もなければ、着床出血の可能性が考えられます。
一方、生理は一般的に5〜7日間続き、出血のピークがあるのが特徴です。経血量も時間の経過とともに変化し、最初は少なくても2〜3日目に増え、その後徐々に減少していきます。

出血の色

着床出血の色は、薄いピンク色や茶色っぽい色が多く、経血と比べると鮮やかさが少ない傾向にあります。これは、着床に伴う出血が少量で、時間が経つことで酸化しやすいためです。また、鮮血のように見えることもありますが、生理のように長時間続くことはほとんどありません。

生理の場合は、初めは鮮やかな赤色でも、時間が経つにつれて暗赤色へと変化し、ドロッとした血の塊が混ざることもあります。これは子宮内膜が剥がれ落ちるために起こる現象で、着床出血とは異なる特徴です。

出血の量

着床出血は非常に少量で、ナプキンを必要としない程度の出血が多く、下着に少し血が付着する程度で収まることがほとんどです。人によってはトイレで拭いたときに薄い血がつく程度で終わることもあります。

一方、生理の出血は1日目こそ少なめですが、2〜3日目にはピークを迎え、ナプキンやタンポンの交換頻度が増えるほどの量になります。その後、徐々に出血が減少し、5〜7日ほどで終わるのが一般的です。

症状の違い

着床出血に伴う症状としては、お腹の奥がチクチクするような軽い痛みを感じることがあります。しかし、この痛みは生理痛のような強い痛みではなく、短時間で治まることが多いです。また、症状がまったくない人もいます。

生理の場合は、下腹部の鈍痛や腰痛、倦怠感などがよく見られます。特に生理痛が重い人は、出血とともに強い痛みや不快感を伴うことがあり、鎮痛剤を使用するケースもあります。また、頭痛や吐き気などのPMS(月経前症候群)症状が続く人もいるため、着床出血とは症状の出方に大きな違いがあります。

基礎体温の変化

着床出血が起こる頃の基礎体温は、通常高温期が維持されるのが特徴です。これは妊娠が成立すると、プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が続くためで、高温期が2週間以上続く場合は妊娠の可能性が高いと考えられます。
一方、生理が始まると、基礎体温は急激に低下します。これは、黄体ホルモンの分泌が減少し、子宮内膜が剥がれ落ちることで体温が低下するためです。

つまり、出血があった後も基礎体温が高温のままキープされている場合は、着床出血の可能性が考えられます。

妊娠初期に起こる不正出血の種類

着床出血以外にも、妊娠初期にはさまざまな理由で不正出血が起こります。
以下のようなケースでは注意が必要です。

絨毛膜下血腫

胎嚢(たいのう)の周りに血がたまり、一時的に出血することがあります。ほとんどは自然に治りますが、大量出血のリスクもあるため、医師の経過観察が必要です。

子宮外妊娠(異所性妊娠)

受精卵が子宮内ではなく、卵管や腹腔などに着床する異常妊娠。放置すると危険なため、強い腹痛や出血が続く場合はすぐに病院を受診しましょう。

胞状奇胎

受精がうまくいかず、胎盤の一部が異常増殖する疾患です。妊娠検査薬では陽性反応が出ますが、妊娠が継続できないケースがほとんどです。

「生理がきたのに妊娠していた」ケースとは?

妊娠初期に軽い出血があると、生理がきたと勘違いしてしまうことがあります。このケースでは、次の生理予定日を過ぎても基礎体温が高いまま維持されることが多いため、違和感を覚えたら妊娠の可能性を考えましょう。

また、妊娠中にホルモンバランスの変化で軽い出血がある場合もあります。しかし、強い痛みを伴う場合や、出血量が多い場合は異常妊娠の可能性があるため、速やかに医師の診察を受けましょう。

着床出血があったらどうすればいい?

着床出血の可能性がある場合、まずは生理予定日と出血のタイミングを確認することが重要です。通常、着床出血は生理予定日の1週間前から前後にかけて起こることが多いため、「予定より少し早く出血があった」と感じた場合は、その出血が生理ではなく着床出血である可能性を考えてみましょう。ただし、個人差があるため、生理不順の方は見極めが難しい場合もあります。

次に、妊娠の可能性を確認するために妊娠検査薬を使用するタイミングを見極めます。着床出血が起こる時期は、まだhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンの分泌が十分でないため、着床出血直後に検査をしても陰性が出ることが多いです。

正確な結果を得るためには、生理予定日を過ぎてから1週間後に妊娠検査薬を使用するのが理想的です。
この時点で陽性反応が出た場合は、妊娠の可能性が高いため、早めに産婦人科を受診しましょう。

まとめ

妊娠の可能性がある場合は、生理予定日を過ぎてから妊娠検査薬を使用することで、より正確な結果を得ることができます。また、出血の量が多い、長期間続く、強い腹痛を伴う場合は、異常妊娠やその他の疾患の可能性もあるため、早めに医師に相談しましょう。

自分の体の変化をしっかりと観察し、不安があれば専門家の意見を聞くことが大切です。妊娠を希望している方も、そうでない方も、着床出血の知識を持っておくことで、より安心して自分の体と向き合うことができるでしょう。

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